2014年6月16日月曜日

「体力」と一緒に「本当の前向きさ」を獲得する


今週の産後クラスは、2カ月ぶりに双子の母あゆちゃんが参加してくれた。介助ボランティアのなっちゃん 水谷奈津美 ありがとう。
  


あゆちゃんは、この数ヶ月を振り返って、こんなふうに語ってくれた。
「初めてマドレに参加した頃は、仕事復帰について消極的で、子どもが可愛いから仕事はセーブして、なんて言っていたけど、ほんの数ヶ月で考えや行動が全く変わった。マドレに通って体力がついて、いろんな人と交流する機会を得て、子どもと家にこもっていた生活が一変してから、自分の仕事への意欲や家族への考え方や行動がより前向きになった」



新生児のいる生活は本当に大変。出産のダメージからまだ体は回復してないし、
自分の意思とは関係なく赤ちゃんの欲求に応えていたらあっというまに一日が終わる。

万全でない体調でそれをやるのだから本当に負担は大きい…

それで新生児が2人!と想像しただけで、その大変さはもう、想像を超えている。

それでも、そんな大変な境遇にあっても、私たちは、なんでも、
前向きに考えたいものだし、何でも前向きに語りたいもので…

仕事への意欲が減退してることについても
「子どもが可愛いから」という「前向きな」理由をつけて、
なんとか自分を納得させてるんだ。

「子どもがかわいいし」という理由に対して、
異議を唱える人はまずいないだろう。

「本当にそうなの?」と問うてくれる人はなかなかいないだろう。

でも、仕事への意欲が減っているのは、
本当は「体力が低下しているから」っていうのと、
「子育てにどっぷりの生活からシャバの世界に戻るのがちょっとこわくなってるから」
っていう…これは、本人も気づいてないことが多い。



私は15年間、産後女性に接してきて、
もうこのカラクリを何百件というケースから知っているので、
「子どもが可愛いので、仕事は…」
と言い出した人のその後をいつも暖かく見守っている。

3月コースでは高校のジャージみたいな格好で(笑)来てたあゆちゃんが、
今回はすっごいおシャレなウェアで来ていて(そうそうもともとすごいオシャレな人だったんだ)
マドレでたくさん友達ができて、仕事復帰への夢を語ってくれたのを、
今回も、すごく胸をあつくして、見て(きいて)た。

双子だから…とあきらめずに、参加してくれて、ほんとに嬉しい。

そして、いろんな人が手を差しのべて、助け合ってる姿を見るのもとても嬉しい。

双子の介助ボランティアにはいってくれたなっちゃんが哺乳瓶でミルクを授乳
そういう場が実現する「産後ケアバトン制度」これからもより充実させていきたい。
(2011年3月より、受講実績200組を超えました)
http://www.madrebonita.com/wordpress/?page_id=5980