2016年2月18日木曜日

闇も光も包摂している

マドレ産後ケア教室2月コースの2週目。今日は先日の月刊総務の記事を見て、マドレボニータの法人プラン(復職支援プログラム)導入を検討してくださっている企業の人事のかたが見学にきてくださった。前半のエクササイズで活き活きと身体を動かす産後女性たちの明るい笑顔と、後半のコミュニケーションのワーク(シェアリング)で言葉を紡ぎながら、人生の喜びだけでなく、気づきや葛藤や苦しみを表現する姿(ときには涙も)、その光と闇ともいえる対比、そのギャップに驚いていらした。

ママが笑顔で元気に!というような予定調和的で表面的なものではなく、人間の光も闇も、喜びも苦しみも、マドレボニータの教室は包摂している。私はただただ、そこにいて好奇心いっぱいに、彼女らの話に耳を傾ける。癒してあげるでもなく、上から諭すでもなく。そして内心とても感動している。自身の苦しみに向き合い、それを表現してくれる産後女性のその勇気に大きなリスペクトと感謝の気持ちでいつも胸がいっぱいになる。


さっきまでニコニコ笑顔で身体を動かしていた人が、その直後に、自分の抱える悩みを泣きそうになりながら語る、涙で話せなくなっちゃうときもあるけど、そういうときは話せるようになるまでみんなで見守る。一人の人間の多様な側面に短時間のあいだに触れることがある、ときには人の内面の深いところまで触れる、のがマドレボニータの産後ケア教室の特徴だ。光も闇も包摂する。その一人の人間のなかにある多様性、その深さこそが人間の魅力であるし、その魅力の深いところまで触れられるのはインストラクターの役得でもあると思っている。


苦しみを表現するのってやっぱり勇気のいることだし、この場を信頼してくれていないとできない。そうやって自分の弱さを開示し、心を開いてくれた人、その人はまだ苦しみのなかにいるかもしれないし、まだ何も解決していないかもしれない、けれど、少なくともその苦しみを見てみぬふりをして、自分の感覚を(食べものとか、ゴシップとか、悪口とか、ネットとかで)麻痺させたりせず、ちゃんと自分の苦しみに向き合って行動をおこしている。そして、それをひとりで抱え込まずにこういう場で私たちを信頼して開示してくれた。その勇気がまず讃えられるべきだし、ぜったいにブレイクスルーがみつかる思う。ぜったいにのりこえるとおもう。なんといっても、マドレの教室にきて身体鍛えてるし、言葉で表現する力も聴く力も鍛えてるし。孤軍奮闘じゃなくて励まし合える仲間もいるもの。

自分を偽らずに、心から生きるってこういうことだよね。その人の涙に私ふくめてもらい泣きしてる人も何人かいたけれど、それは絶望の涙ではなく、同情の涙でもなく、empathy、共感の涙、あなたはひとりじゃないということ、そして、あなたにはそれをよい方向にもってける力があるということを心から信じてるということ。それから、その人の存在の噓のなさ、に感動しているんだと思う。そのうえで、その人がまだ言葉にできなくて苦しんでいることを、こういうことじゃない?と言葉にして提案することはあるけど、ただただ私にできることは、その人の力を信頼すること。そのうえで必要なツールや情報は惜しみなく提供する。マドレボニータの教室ってそういう場です。ワイルドでしょ〜(*´∇`*)

月刊総務の記事はコチラでも見られます。
http://pdf.wis-works.jp/soumu/2016/03top_madrebonita.pdf

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